
「モノとの向き合い方を見直したら人生まで変わった」という、ルームスタイリスト・整理収納アドバイザーのひでまるさん。“大好き”だけが並ぶおうち作りをサポートするルームスタイリングサービスは、いまや数ヶ月先まで予約が埋まるほどです。
そんなひでまるさんに、タカギのお客様から寄せられたリアルなお悩みに答えていただきました。今回の記事のテーマは衣類編ということで、「お洋服」にまつわるお悩みです!

ルームスタイリスト・整理収納アドバイザー。1988年生まれ。「ひでまる」として、都内の築35年リノベマンションでの男性パートナーとの2人暮らしを、SNSを中心に発信。ディズニーストアや美術館のミュージアムショップなどでのVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の経験を活かしたルームスタイリングは、数ヶ月先まで予約が埋まるほど。
【著書】
47㎡、2人暮らし 大好きだけが並ぶ部屋作り(小学館)
【Instagram】
hidemaroom
Q1
冬場は夏場に比べ、下に着込むものが増えたり厚手のものが多かったりするので、クローゼットがギュウギュウです。反対に夏場はスカスカ。収納を大きくすればいいのでしょうか?

ひでまるさん(以下、ひでまる) まず、夏物と冬物では一着一着のボリューム感が違います。衣替えをするのなら、冬物に合わせて収納を作るとよいでしょう。
このとき、おうちのキャパシティーは決まっているので、「どれぐらいお洋服を持つことが自分にとって幸せなのか?」向き合ってみることも大事です。
そうして「お洋服を収納する」と決めたスペースに入る量だけ持つようにすると、衣替えもスムーズで、収納もうまく使えます。衣替えをしない場合は、取り出しやすい手前にシーズンのものを起き、季節で入れ替えるのがおすすめ。
ちなみに収納方法は、畳んであるほうが同じ空間でも倍近く入ります。だから苦じゃないなら、畳むほうが収納力は上がりますが、かけるほうが動作はラク。ご自身の性格やスペースに合わせて考えてみてください。
Q2
デザインや色柄は好きだけど着ない、“コレクション化”している衣類の整理に悩んでいます。よくある「着ない服は捨てる」と「ときめく服は残す」に従うと、「着ないけどときめく」ものばかりで……。

ひでまる そもそも片付ける目的がただの“片付け”になると、どんな人でも苦しいもの。片付けは“自分や家族が幸せに暮らすため”と捉えましょう。
そして、「家族とゆっくりテーブルでごはんを食べたい」とか「大好きなコレクションを飾りたい」などと、本来の目的を思い浮かべると、前向きに片付けられます。
また、コレクション用のスペースを作り、大好きなものの中でも厳選できるのなら取捨選択するのもいいでしょう。
私も、去年の夏まで26年間続けていた吹奏楽のCDやリーフレット、大切な手紙などをしまっておく缶があります。この中に入るものだけと決めて残しているのですが、ときどき開けて見返すのはとても幸せな時間ですよ。
Q3
3人の子どもたちの衣類がありすぎて、整理整頓できず、収納も追いつきません。サイズも90cmから160cmと幅があります。

ひでまる 3人きょうだいでお洋服の量も多いそうですが、整理整頓できないのは質問者様のせいではありません。とくにお洋服はシステム化が大事で、システムをみんなで共有することもポイント。
まず、家族のお洋服全てを、一人で毎日畳んだりしまったりするのは大変! お子さんの年齢にもよりますが、家族で「どうすれば片付けやすいか?」を相談しましょう。
おすすめは、お子さんごとに収納ボックスを作り、投げ込み式にして畳む手間を省くこと。また、お子さんの手が届きやすいところに突っ張り棒で収納を作り、自分で掛けられるようにするのもいいですね。
このとき、「ここはあなたの場所だよ」「こういうふうにしまったり出したりするよ」と伝えると、お子さんは喜ぶと思います。そして、きっちり畳まなくていいなら、自分で投げ込んだり取り出したりできるかもしれません。
もしクローゼットだけで足りないなら、季節で分けて稼働しているものだけを取り出しやすい場所に置くのも手ですね!
「ひでまるさんのお悩み相談室~衣類編~」はいかがだったでしょうか?
次回の記事ではひでまるさんに「ご家族間での整理整頓」にまつわるお悩みに答えていただきました。お楽しみに!