毎日の食卓がもっと素敵に!うつわ選びで洗練する3つのポイント

こんにちは、テーブルコーディネーターの菅野 有希子です。
忙しい日々の中、毎日料理をしていて「どうもモチベーションが上がらないな……」とか「毎日の食卓がなんかマンネリでパッとしないな」なんて感じることはありませんか?

そのお悩みにうつわが寄り添ってくれるかもしれません。

なんてことない普段の料理でも、ちょっといいうつわに盛り付けるだけで「レストランのようなちゃんとしたごはん」に見えたり、「私ちょっと料理上手かも?」なんて自信がついたりします。なんなら手抜き料理の時こそ見違えて素敵に見えるのが食器の魅力!

とはいえ「素敵なテーブルコーディネートに憧れるけど実際どんな食器を選べばいいかわからない……」という方も多いのでは。今日は、普段使いの食器をワンランクアップさせる技を3つご紹介します。

無難に白? じゃない、こだわりの白を揃える

ついつい手に取りがちな食器といえば白い食器ですよね。新しいものを買いに行ってもついつい“無難だから”と白を選びがちではありませんか? 確かに白は万能で便利です。どんな料理でも盛り付けられますし白い食器を基本にするのは間違いではありません。ただ白こそ選び方にセンスも必要。無難で選んだ白い食器ばかりが並んだ食卓はともすると給食みたいな味気なくなってしまうことも……!

白い食器だからこそ、そのニュアンスに注目してみましょう。
ざらりとマットな質感だったり、素材の土っぽさを感じる素朴さがあったり、白と言っても均質ではない風合いを感じるうつわがおすすめです。どこかベージュがかっていたりグレーがかかっていたり独特の趣きがあるような、「クラフト感」ある白がおすすめです。

食材の色が鮮やかな料理の時はやっぱり白が映えますね。何を盛り付けても食材と喧嘩することなく馴染んでくれる白は食卓のスタメンとして欠かせません。だからこそ白を「なんとなく」「無難だから」で選ばず、味気ない白からおしゃれな白に変えてみてはいかがでしょうか。

なんか地味? 色はベーシックに、素材と形を変える

「今の食卓なんとなく地味だな〜」と感じた時、ついつい一発逆転! と派手でカラフルな食器を手にしがちですがちょっと待ってください。そのうつわが特別思い入れのあるものなら嗜好品として選ぶのも楽しみの一つですが、「センスよく華やかさを加えたい」という目的ならもっと良い選択肢があります。それは「色は地味だけど、素材や形を変化させること」です。

うつわの形もついつい「とりあえず丸」で選んでいませんか? 確かにラウンドタイプのお皿というのが基本の形として多いのですが、オーバル(楕円)や八角型、角皿など、丸以外のフォルムのお皿を取り入れるのも良いと思います。「いつも見慣れた白だけど少し形を変えてみる」というのが取り入れやすいのではないでしょうか。

素材を変えるというのもぜひ取り入れてほしいところです。サラダボウルにガラスのうつわを使用しましたが、こんな風に陶器や磁気のうつわが並ぶ食卓に異なる素材感の食器が入るだけでちょっとした抜け感がでておしゃれに見えます。

また、平皿ばかりが並ぶ食卓というのはのっぺりして単調な印象になりがちなもの。深さや高さのある食器をプラスするというのも一つのテクニックです。ボウルや鉢などあえてグッと深さのあるものを選ぶことで高低差が生まれテーブルが立体的になり華やかに見えます。なんとなく同じ高さのものばかりだなと思う方は、ぜひ深さや高さのある食器を取り入れてみてくださいね。

色柄物はちょこっと

それでも地味色の食器ばかりだとなんとなく物足りないなと感じることもあるかと思います。特に和食など茶色いおかずが多い時などは色味が足りないなと思うことも多々あります。そんな時は小さいサイズ感で色柄を取り入れてみてはいかがでしょうか?

小皿や豆皿で絵付けのお皿を加えるのはバランスがとりやすいと思います。和食器ならではの赤い漆器も悪目立ちすることなく温かみある色を添えることができるのでぜひ活用してほしいアイテムですね。

大皿であえてドンと柄を使うのも素敵なのですが、テーブルコーディネートに慣れていない方はまず小さいサイズの食器から取り入れると失敗が少ないのではないかなと思います。あくまでアクセントから始めてみるのがおすすめです。

洋食器でも、ケーキ皿や取り分けのお皿、小皿などからカラフルなものを取り入れてみるのはいかがでしょうか。

和食器・洋食器ともに、どちらかといえば少しくすんだ色味の無地のものや、柄ものなら食器全体に細かい絵柄があるような総柄のほうが馴染みやすいと思います。

柄選びに関しては、アクセントにぽつんと書いてあるもののほうが柄の面積も少なくて良いのでは? と思う方もいるかもしれませんが、そこだけ悪目立ちすることも多く意外と難易度が高いです。特にお皿の真ん中のみに絵柄があるものは料理を載せると見えなくなってしまいますし、全体に抽象的な柄が散らばっているものの方が料理映えすると思いますよ。小さい総柄がおすすめです。

(1)白を選ぶなら質感やニュアンスに風合いのあるものを。
(2)「白を基本にした地味色を基調に、素材や形を少し変化させ、
(3)柄物や色物はほんの少しのスパイスに。

普段使いのちょっとオシャレな食器選び、迷ったらぜひこの3つを思い出してみてください!

次回は、これからの季節にピッタリ!クリスマスやお正月などほんのひと手間で食卓が華やぐテーブルコーディネイトのコツをご紹介!
ぜひ、こちらもご覧ください!

教えてくれた人
菅野 有希子(すがの ゆきこ)さん

テーブルコーディネーター /プロップスタイリスト

会社員を経て2016年独立。雑誌・書籍・WEBメディア等で、食からインテリアまでライフスタイル提案のスタイリングを幅広く手がける。
“暮らしを楽しむ”をテーマに小規模な撮影ではフォトグラファーを兼ねることも。
リノベーションしたマンションで一人暮らしするうつわ愛好家。
SNS(Instagram/X):@yukiko130

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