胃の働きを助ける消化酵素を多く含む大根。前日に食べ過ぎた日や、胃が疲れ気味のときなどに取りたい食材のひとつです。部位によって味わいが異なるので、1本あれば様々なレシピで楽しめる食材でもありますね。家族の健康を考え、支えるためにも、食材や水にも気を配っている読者のみなさんへ、管理栄養士の中井エリカさん考案の大根レシピを4品ご紹介します!
中井エリカ(なかい・えりか)さん
1989年生まれ。大学卒業後、管理栄養士免許を取得し、社員食堂にて献立・レシピ考案の仕事に携わる。2019年よりYouTubeにて動画投稿を開始。チャンネル登録者推移56.3万人(2023年10月12日時点)。
YouTubeチャンネル「食堂あさごはん」:https://www.youtube.com/@user-bb2tp3fi3k
管理栄養士 中井エリカ考案!
大根活用レシピ4品
※各レシピにつきましては、下記にご紹介しております!
1.梅の酸味で食欲すすむ!
「大根の梅和え」
<材料>
大根 10センチ
塩 小さじ1
梅干し 大1個
削り節 軽くひとつかみ
(あれば)大根の葉 少々
<作り方>
①大根は皮を剥き短冊切りにする。塩をふり、しんなりとしたらさっと水で洗い、水気を絞る。大根の葉は細かく刻む。
②梅干しはタネを取り、包丁でたたく。
③ボウルに梅干し、大根、大根の葉を入れ混ぜ、削り節も加えて混ぜる。
<ワンポイント解説>
・削り節を入れることで旨みが加わり、梅干しの美味しさが引き立ちます♪
・大根の葉はβカロテン、ビタミンC、カルシウムなどが豊富で栄養満点!少し硬いですが、細かく刻むと食べやすくなりますよ!
・大根はアミラーゼやプロテアーゼといった消化酵素を多く含み、胃の働きを助けます。消化酵素は加熱に弱いので、消化酵素の働きを活かしたい時は生で食べるのがおすすめです!
・辛味成分のイソチオシアネートは、特に大根の先端部分に多く含まれます。胃液の分泌を促したり、抗酸化作用により体内の活性酸素を除去して老化予防に役立ちます。
2.レンジ加熱で時短♪柔らかく鶏の旨みが染み込んだ大根がポイント!
「鶏肉と大根の照り煮」
<材料>
鶏もも肉 1枚
大根 1/4本
◎水 1カップ
◎醤油 大さじ2
◎みりん 大さじ2
◎酒 大さじ2
◎砂糖 大さじ1
サラダ油 小さじ1
こねぎ(小口切り) 適量
<作り方>
①鶏もも肉は一口大に切る。大根は1センチ幅の半月切りにして、耐熱容器に入れてラップをして電子レンジで5分加熱する。
②フライパンにサラダ油を熱して、鶏もも肉を加えて両面焼く。(表面に焼き色がつけばOK)
③大根、◎を加えて落とし蓋をして弱めの中火で10分煮る。落とし蓋をとり、火を強めて汁気が飛ぶまでたまに混ぜながら煮る。
④皿に盛りこねぎを散らす。
<ワンポイント解説>
・大根は皮を厚めに剥いておくと味染みが良くなります。剥いた皮はきんぴらや漬物にすると美味しく食べられます!次のレシピでもご紹介しますね。
・大根は部位によって味わいが異なります。煮物には甘味が多くて柔らかな中間部を使うのがおすすめですよ♪
・大根は電子レンジで加熱することで、煮る時間を短縮します。
・鶏肉には良質なタンパク質を豊富に含みます。皮には脂質が多くカロリーも高いため、カロリーが気になる方は皮をとって使うのがおすすめです。
3.大根の皮を無駄なく美味しく食べられる♪
「豚肉と大根の皮のきんぴら」
<材料>
豚こま肉 200g
大根の皮(厚めに剥く) 1/3本分
にんじん 1/4本
◎醤油 大さじ2
◎みりん 大さじ2
◎酒 大さじ2
白いりごま 適量
ごま油 適量
鷹の爪(輪切) 1本分
<作り方>
①大根の皮とにんじんは細切りにする。
②フライパンにごま油を中火で熱し、豚肉を炒める。豚肉の色が変わってきたら、鷹の爪、大根の皮、にんじんも加えて炒める。
③野菜がしんなりとしたら◎を加え、汁気が飛ぶまで炒める。
④仕上げに白いりごまをふる。
<ワンポイント解説>
・大根の皮にはビタミンCや食物繊維が豊富です。ポリポリとした食感を活かして、きんぴらにすると美味しく食べられますよ!
・鷹の爪の量はお好みで調節してくださいね。辛いのが苦手な場合、入れなくても大丈夫です。
・豚肉には体を作るために必要なタンパク質や、疲労回復効果のあるビタミンB1が豊富です♪
4.レンジでできる蒸し鶏を加えた、ボリューミーなサラダ。
「大根と蒸し鶏のサラダ」
<材料>
鶏胸肉 1/2枚(150g)
★酒 大さじ1
★塩 ひとつまみ
大根 1/3本
塩 小さじ1
◎ごま油 大さじ1
◎醤油 大さじ1
◎酢 大さじ1
◎砂糖 小さじ2
◎粗挽き胡椒 少々
カイワレ大根 1/3パック
<作り方>
①鶏胸肉は耐熱容器に入れて★をふり、ラップをして電子レンジで3分加熱する。加熱が終わったらラップをとり、フォーク2本で繊維に沿ってほぐして出てきた肉汁に浸しておく。
②大根は皮を剥き細切りにする。塩をふり、しんなりとしたら水気を絞る。
③ボウルに◎を加えて混ぜ、鶏胸肉と大根を加えて混ぜる。器に盛り、カイワレ大根を散らす。
<ワンポイント解説>
・鶏胸肉は他の部位に比べて脂質が少なくタンパク質が豊富です。また疲労回復に役立つイミダゾールペプチドも多く含みます。
・①で作った蒸し鶏は、冷凍保存(1ヶ月が目安)も可能です!多めに作って冷凍しておけば、使いたい時にすぐに使えて便利ですよ♪
・サラダには甘味が強くてみずみずしさのある大根の上部を使うのがおすすめです!