年々暑くなる夏を快適に過ごすため、クーラーは欠かせないアイテムです。
しかし、一日中つけっぱなしにしてしまうと電気代がかさんでしまいます。
この記事では、節電・省エネ対策として注目される打ち水と緑のカーテンについて、その効果やメリットを解説し、打ち水効果に適した散水アイテムや緑のカーテンに最適な植物をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
打ち水の効果とおすすめの散水グッズ
打ち水は、夏の暑さ対策として古くから行われています。
しかし、ただ地面に水をまくだけで涼しくなるのか疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。ここでは、打ち水がもたらす効果と、便利な散水グッズをご紹介します。
【打ち水の効果1】打ち水自体による冷却作用
打ち水で地面に水を撒くことによって、冷却効果が期待できます。水の冷たさによって地面が冷やされ、足元から上がってくる熱を下げられるため、ヒートアイランド対策にも効果的です。舗装されたアスファルトの道路やコンクリートビル群の蓄熱を打ち水によって減らし、表面温度が下がることで涼しさを感じられます。
【打ち水の効果2】気化熱による熱の吸収
打ち水は、気化熱を発生させることで地面の温度を下げます。
気化熱とは、液体が気体になるときに発生する熱のことです。打ち水をすると、地面にこもっていた熱を奪って水蒸気になるため、地面の温度が下がります。打ち水の気化熱による地面温度の減少を持続させるためには、地面に長く水分が残っていなければなりません。そのため、直射日光の強い昼間よりも、朝方や夕方など水分が一気に蒸発しない時間帯がおすすめです。気温が上がりきる前と、下がり始めてからの対応が有効だと覚えておきましょう。
打ち水に適した散水グッズ1:散水ホースリール
打ち水をする際にまずおすすめしたいのが「散水ホースリール」です。
タカギのホースリールには、散水ノズルがセットになっており、4つの水形で水を撒くことができます。植物の水やりや洗車、掃除だけではなく、打ち水の際にも活用できます。打ち水の際は、広範囲に水を撒けるシャワーモードがおすすめです。
打ち水に適した散水グッズ2:ジョーロ
打ち水で道路に水を撒く際、ホースだと水道からの距離が遠く、長さが足りない場合があります。そのような時は「ジョーロ」を使いましょう。
ジョーロであれば水を溜められるため、水道からの距離に関係なくさまざまな場所で打ち水ができます。打ち水に使う場合は、口の形が広がっていてシャワーのように広範囲に水を撒けるデザインを選んでください。
緑のカーテンとは?その効果とメリット
緑のカーテンとは、ゴーヤやアサガオ、フウセンカズラなどツル性植物を窓の外や壁面で育てて、カーテンのように日差しを防ぐアイテムとして活用することです。自然の力を利用した暑い夏場の省エネ対策として話題を集めています。
ここでは、緑のカーテンにどのような効果があるのか、そのメリットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
節電や省エネ効果
緑のカーテンは、真夏の節電対策や省エネに役立ちます。
窓際に育てたツル性植物がカーテンの代わりとなり、部屋に強い日差しが直接入るのを防いでくれます。直射日光を遮るため、室内の温度上昇を抑えることが可能です。
また、植物の根から吸収した水分を葉から蒸発させることで周りの熱を奪います。そのため、植物付近の温度を下げる役割もあります。緑のカーテンにより室内温度を下げることで、エアコンの使用頻度を削減できるため、節電や省エネ効果が期待できるのです。
温室効果ガスの低減効果
緑のカーテンにより、室内のエアコン稼働量を削減できれば温室効果ガスの低減に役立ちます。
夏の暑さを和らげるために欠かせないエアコンですが、エアコンの冷房に使われているフロンは、地球温暖化の要因である温室効果ガスです。そのため、エアコンを稼働させるほど温室効果ガスが放出されてしまい地球温暖化を促進させてしまいます。
しかし、緑のカーテンを利用して室内の温度を下げられれば、エアコンの使用頻度も減り温室効果ガスの放出を抑えられるでしょう。
ガーデニングが楽しめる
緑のカーテンは夏の暑さを和らげる効果だけではなく、ガーデニングが楽しめます。アサガオであれば色鮮やかな花を眺められますし、キュウリやゴーヤの緑のカーテンを作れば、実がなったときに収穫して食としても楽しむことが可能です。
効果的な緑のカーテンを作るポイント
緑のカーテンを作るときは、しっかり窓全体をカバーできるよう整備することが大切です。
たとえば、大きなネットを窓の上からかけて、植物が育っていく過程でネットに絡むようにしましょう。また、窓の上部にネットをひっかける部分がない場合は、支柱や物干し竿を組み合わせて、竿と竿の間にネットを張ってみてください。
また、プランターや鉢は大きめサイズを選びましょう。緑のカーテンとして利用できる高さまで植物を育てる必要があり、プランターが小さいと成長を妨げてしまうため、注意が必要です。成長を促進させるために、プランターには培養土を入れることをおすすめします。
まだ間に合う?緑のカーテンにおすすめの植物
緑のカーテンとして活用するなら、ツル性植物がおすすめです。
ここでは、緑のカーテンを作りやすい植物3種類とをご紹介します。
通常、緑のカーテンは5~6月ぐらいまでの間に種まきをして育てることが多いのですが、成長の早いゴーヤやキュウリ、アサガオなら、これからでも充分間に合います。とはいえ、種から育てるのはさすがに遅すぎるので、苗を買ってきて植えるのがおすすめです。
日を浴びてどんどん伸びてしまうためホームセンターなどではすでに販売を終了しているところもありますが、商店街やスーパーなどにある比較的小規模な花屋や、ネットショップなどではまだまだ売っている店舗がみつかるはずです。
まだまだ暑くなる夏に備えて、どのような植物で緑のカーテンを作るか検討してみてください。
緑のカーテンにおすすめの植物1:ゴーヤ
緑のカーテンの定番植物として、ゴーヤがあります。沖縄の郷土料理ゴーヤチャンプルーにも使われる食材で、家庭菜園としても人気があります。プランターでも地植えでも育てられ、病虫害にも強いため初心者にもおすすめの植物です。ただし、気温の低下に弱いため種をまく時期に注意しましょう。気温が暖かくなる5月中旬ごろから種まきを始めると安定して発芽します。ゴーヤは実がなると重量が増えるため、ネットはしっかり張ってください。実がなったら料理に使いましょう。
緑のカーテンにおすすめの植物2:キュウリ
キュウリはツル性植物ですのでネットにからませやすく、葉も大きいので緑のカーテンに向いています。葉の隙間からは適度に光が入るので、完全に遮光されるわけではなく、ほどよい光加減となるメリットがあります。風に葉がそよぐと、涼し気に感じられるメリットもあるのです。さらにカーテンとしてだけでなく、果実の収穫もできるというメリットもあります。
緑のカーテンにおすすめの植物3:アサガオ
アサガオもツル性植物のため、緑のカーテンに向いています。アサガオの中でも西洋アサガオは背丈が高くなり、大きな葉が多く生い茂るため、緑のカーテンにおすすめです。室内の温度を下げる役割だけではなく、花が咲いたら観賞用の植物としても楽しめます。生育旺盛なため、お子さんと一緒に育てて自由研究にもぜひ活用してみてください。
緑のカーテン代わりにガーデンクーラーを活用しよう
ガーデンクーラーとは、蛇口につないでミスト状の水を撒くお庭のクーラーです。気化熱を利用して気温を下げる働きがあるため、緑のカーテンを育てるのが大変な方におすすめです。窓の上部やラティスに設置して利用することで、お庭に涼しい空間を作り出せます。
おすすめの商品は「タカギ ガーデンクーラースターターキット」と「タカギ ガーデンクーラースターターキットロング」です。電気や電池は不要で、水道につなぐだけで利用できます。微細なミストを噴出して、お庭の温度を下げるために役立ちます。
お庭のラティスにも設置できます。
【試験:自社調べ 動水圧0.4MPa時:風速0m時】高さ2.25mに設置したノズルから地面と平行にミストを噴射。ノズルから1m離れた地面に設置した温度計の温度を10分ごとに計測。
まとめ
年々暑さが強く長引いている日本ですが、暑さを乗り切るためには、打ち水と緑のカーテンを上手く利用することをおすすめします。今後も続く暑さ対策のために、来年に向けて春頃から種まきしてみてはいかがでしょうか?エアコンの使用頻度を減らし、節電・省エネ対策のためにも大切な方法です。
また、今回ご紹介した散水グッズでの対策はお手軽に始められるので残暑および来年に向けて、ぜひお試しください。環境に配慮しつつ、植物と水で快適に過ごしてみませんか?